一つのルールに抵触した人間に対しては、何をしても許されるのだろうか――1本の映画が突きつけるもの
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda
今回取り上げるのは、アジアの無国籍都市「円都(イェン・タウン)」を舞台にした群像劇『スワロウテイル』('96)。
国から守られることのない人々の姿は、これまで取材で向き合ってきた、難民となった人々、在留資格を失い虐げられてきた人々の姿にも重なりました。その実感も踏まえ、「目標10:人や国の不平等をなくそう」を軸に、改めてこの作品と向き合いたいと思います。
(SDGsが掲げる17の目標の中からピックアップ)
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