山崎ナオコーラによる線のない映画評

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みんなのための辞書 #山崎ナオコーラによる線のない映画評

みんなのための辞書 #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、「オックスフォード英語大辞典」の誕生の陰に秘められた実話を描いた『博士と狂人』('19)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  みなさんは辞書のことを、どんな本だと捉えているだろうか? 「文章のルールが載っている本」「言葉の正しい使い方を調べられる本」だと思っている方もいらっしゃるかもしれない。  けれども、実は、文章にルールなどない。言葉の使い

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「公共性」について考える #山崎ナオコーラによる線のない映画評

「公共性」について考える #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、ホームレスの人々と彼らを思いやる面々が図書館に立てこもる騒動を描いた『パブリック 図書館の奇跡』('18)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  「公共性」は好きな言葉だ。  なんというか、その言葉について考えていると、私はそのために人間として生まれてきた、という気がしてくる。  とはいえ、自分は立派な人間ではないし、「公共性」に向けて何か行動を

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私の生きるヒント #山崎ナオコーラによる線のない映画評

私の生きるヒント #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、天才ピアニストであり指揮者のJ・C・マルティンスの半生を描いた音楽伝記『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』('17)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  「芸術は、特別な人のためにあるものなんじゃないか」なんて、つい思ってしまうことがある。 「才能がある人のもの」「勉強した人のためのもの」という雰囲気が、日本の中で聞く「芸術」という言葉の周りには漂

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貧困を個人にひもづけるな #山崎ナオコーラによる線のない映画評

貧困を個人にひもづけるな #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、名匠ケン・ローチ監督が今日の不条理な社会の中でもがき苦しむ一家族の姿を痛切に描いた『家族を想うとき』('19)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  宅配業者の労働問題は日本でも盛んに報道されるようになっている。 「再配達をなくすように受け取ろう」「予定変更の際はアプリなどで受け取り日時の訂正をしよう」と心がけている読者の方も多いに違いない。  

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本は平等のために存在する#山崎ナオコーラによる線のない映画評

本は平等のために存在する#山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、ドキュメンタリー映画界の巨匠フレデリック・ワイズマン監督が、米・ニューヨーク公共図書館を密着取材したドキュメンタリー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』('17)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  「公共」とはなんだろう?  映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』は、「公共図書館」の使命をつまびらかにするドキュメンタリーだ。

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仲間ってなんだろう?#山崎ナオコーラによる線のない映画評

仲間ってなんだろう?#山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、スパイク・リー監督による、実話に基づいた社会派刑事アクション『ブラック・クランズマン』('18)。について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  スパイク・リー監督による『ブラック・クランズマン』は、実際の事件をベースに作られた伝記犯罪映画だ。  1970年代、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)にコロラドスプリングス警察が潜入捜査を行い、

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結婚も仕事も「経済的」だから面白い! #山崎ナオコーラによる線のない映画評

結婚も仕事も「経済的」だから面白い! #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、人気若手俳優が結集し、L・M・オルコットの名作文学『若草物語』を映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』('19)。について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  グレタ・ガーウィグ監督による『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、『若草物語』『続 若草物語』をリミックスした作品だ。 大人になった「今」と少女時代の「少し昔

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もう一度、「子供」を見つけよう。
#山崎ナオコーラによる線のない映画評

もう一度、「子供」を見つけよう。 #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、第71回カンヌ国際映画祭審査員賞をはじめ、数多くの映画賞を受賞した社会派ドラマ『存在のない子供たち』('18)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki 「子供」の発見は18世紀になってからだ、と聞いたことがある。それまでは、「小さな大人」と思われていた。 「いいや、違う。特別な時間を過ごしている存在なのだ」と、大人とは違う「子供」を社会が認めたのは、意

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大人の友情で、欠点が輝く! 
#山崎ナオコーラによる線のない映画評

大人の友情で、欠点が輝く!  #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。今回は、フランスの国民的人気作家ジャン=ジャック・サンペのベストセラーを映画化した人情喜劇 『今さら言えない小さな秘密』('18)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  ジャン=ジャック・サンペの原作絵本もすばらしい『今さら言えない小さな秘密』。「自転車に乗れない自転車屋」の物語だ。  乗れないからこそ、交流が生まれる。  友情が輝く。  私は中学生

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「おばさん」味というより人間味  #山崎ナオコーラによる線のない映画評

「おばさん」味というより人間味  #山崎ナオコーラによる線のない映画評

 作家の山崎ナオコーラさんが綴る、映画をテーマにした連載エッセイ。 今回は、滝を見るツアーに参加した7人の“小さな冒険”を描いた『滝を見にいく』('14)について書き下ろしてもらいました。 文=山崎ナオコーラ @naocolayamazaki  私も「おばさん」だ。  先日、近所の橋をひとりで歩いていたら、「ばばあが来た」という小声が聞こえた。小学校3、4年生くらいの子どもが7、8人、川岸に集まって遊んでいる。私は欄干に手を置き、その子たちをしばらく眺めた。私を指して「

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