柔軟にして、変幻自在。俳優、松坂桃李は「柔らかさ」で人々を魅了する
文=SYO @SyoCinema
松坂桃李は、「柔らかい」役者だ。スクリーンやテレビの向こうの彼はもちろん、取材時に接しているときも、包み込むような物腰と視線、朗らかな笑顔に引き込まれてしまう。
柔軟にして、変幻自在。思考もイメージも凝り固まることがなく、作品ごとにまったく違った顔を見せつける。それでいて気さくで、放つオーラは温かい。ほかに類を見ないタイプの表現者といえるだろう。
『娼年』(’18)、『孤狼の血』(’18)、『新聞記者』(’19)…。近年の出演映画を3