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映画のはなし シネピック

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新しい映画と出会える。映画をより深く楽しめる。そんなコンテンツをお届けしていきます。担い手は、映画ライターSYOさんなど個性豊かな面々。それぞれの感性が作り出す映画愛は必見です!… もっと読む
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2021年12月の記事一覧

佐藤健演じる「剣心」に深く踏み込んだ『るろうに剣心 最終章』2部作を観た後、再び第1作に戻ってほしい

文=SYO @SyoCinema  WOWOW公式note「映画のはなし シネピック」をご覧の皆さま、SYOと申します。2019年からコツコツと書かせていただいた俳優&作品をただただ愛でるコラムが「#やさしい映画論」として連載へと進化しました! ライターとしての礎を作って下さったWOWOWのシネピックに感謝しつつ、スタンスはこれまでと変わらず、内容はここからさらにパワーアップしてお届けできればと思います。皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします! ―――――――――

クリスマスがやってくる! 恋愛映画から学ぶ“幸せを引き寄せる恋愛術”

文=伊藤さとり @SATORIITO  街中がキラキラとしたイルミネーションで輝きを増すクリスマスシーズンが到来。肌寒さとともに人恋しさも募り、さらにクリスマスの雰囲気も相まってロマンチックな恋に憧れるこの時期。でも、できるなら恋愛で痛い思いはしたくないし、好きな人から受けた傷ほど深く心に突き刺さる…ということも、失恋経験のある人ならば知っているはず。  それでもやっぱり恋がしたい! と思う人にお伝えしたいのは、「付き合う」とは、ズバリ「他者との親交」であり、相手を知って

漫才にだって、リアリティより大切なデタラメさってものがあるのよ――『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?

取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回の作品は、約30年前に公開された『ビルとテッドの大冒険』('89)、『ビルとテッドの地獄旅行』('91)に続くシリーズ第3作なんですが、昔の作品はご覧になったことはありましたか? 小沢一敬(以下、小沢)「いや、続編だってことも知らないで観たんだ。映画の途中で、たぶん続編なんだろうなって気付いたけど」 ──ただ、前の作品を観てなくても楽しめる作りになってましたよね。 小沢「そうそう。観てればなんとなく話の流れは分かったし

しあわせってどう書くんだっけ?――文字を学ぶとは、それまで伝えられなかった声を届ける手段

文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda  今回取り上げるのは、ケニアに暮らす世界最高齢の女子生徒の姿を追ったドキュメンタリー『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』('20)。“ゴゴ”とはカレンジン語で“おばあちゃん”という意味だ。  女の子たちが学校に通えず、将来を思い描けなかった時代に生まれた1人の女性が、ひ孫と共に小学校に入学。その奮闘ぶりを描いている。今も世界で1億3,000万人の少女たちが学校に通えない現実があることを踏まえて、SDGsの「目標4:質の高い教育

イラストレーター・信濃八太郎が行く 【単館映画館、あちらこちら】 〜「京都みなみ会館」〜

名画や良作を上映し続けている全国の映画館を、WOWOWシネマ「W座からの招待状」でおなじみのイラストレーター、信濃八太郎が訪問。それぞれの町と各映画館の関係や各映画館の歴史を紹介する、映画ファンなら絶対に見逃せないオリジナル番組「W座を訪ねて~信濃八太郎が行く~」。noteでは、番組では伝え切れなかった想いを文と絵で綴る信濃による書き下ろしエッセイをお届けします。今回は「京都みなみ会館」を訪れた時の思い出を綴ります。 文・絵=信濃八太郎 京都の映画館を訪ねる 「三条へ行か