映画好きの皆さんの気になる作品は? 4月のWOWOW初放送映画 厳選3作品
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

映画好きの皆さんの気になる作品は? 4月のWOWOW初放送映画 厳選3作品

 映画アドバイザーのミヤザキタケルが、各月の初放送作品の中から見逃してほしくないオススメの3作品をピックアップしてご紹介! これを読めばあなたのWOWOWライフがより一層充実したものになること間違いなし! のはず...。

文=ミヤザキタケル @takeru0720

 今月は、ロマンティックコメディ、韓国サスペンス、人気カーアクションシリーズのスピンオフと、ジャンルの異なる3本の作品を紹介します。

『15年後のラブソング』(’18)

画像1

ちょっぴりビターであたたかい大人の恋模様

 『アバウト・ア・ボーイ』(’02)の原作などで知られるニック・ホーンビィが2009年に発表した小説を、第57回ヴェネツィア国際映画祭で女優賞を受賞しているローズ・バーン『6才のボクが、大人になるまで。』(’14)のイーサン・ホーク主演で映画化。博物館で働く40歳目前のアニー(ローズ・バーン)が、ひょんなことから恋人が心酔する伝説のミュージシャン、タッカー・クロウ(イーサン・ホーク)とメールを交わすようになったことをきっかけに、自らの生き方を見つめ直す姿を描く大人のラブストーリー。

 いくつになっても人は恋や愛について思い悩んでしまうもの。ひとりの人をずっと同じ気持ちで想い続けることはなかなか難しい。付き合い始めならともかく、生活を共にしていく中で相手の嫌な面が見えてくることもあるだろう。良くも悪くも人は変わっていくもの。相手とずっと同じ方向を向いていられるとは限らない…。そういった恋や愛についてのモヤモヤに少しでも悩んだことがある人にオススメしたいのがこの作品。

 15年の歳月を共にしてきたパートナーとの関係性にずれを感じ始めているアニー。音楽シーンの表舞台から姿を消し、数度の結婚・離婚を繰り返し、母親の違う5人の子どもを持つ、現在は独り身のタッカー。そんな2人が偶然にも巡り会い、徐々に惹かれ合っていくさまが物語の主軸となるのだが、本作に「真実の愛」なんてものは出てこない。

画像2

 恋愛映画に何を求めるかは人それぞれだが、本作は非現実的かつ魅力的な出会いやキラキラした純愛や、多くの障害を乗り越え結ばれるといったドラマチックな展開は訪れない。描かれるのは等身大の人間模様だ。恋愛の酸いも甘いも知っている大人だからこそ楽しめる作品になっている。

 大人になればなるほど責任は増す一方で、社会のルールやモラルものしかかる。しかし、世間の評価や価値観に迎合する必要は本来ない。それは、自分勝手に生きるべきというわけではないのだが、生きていれば周囲とのずれはどうしたって生じてしまうもの。その上で、心に芽生えた想いに蓋をするのか、それとも認めるのか、それ次第でたどる道筋は大きく変わっていく。

 心に芽生えた想いを徐々に解放していくアニーと、蓋をしていた過去と向き合い現実を見据えていくタッカー。そんな2人の出会いや恋模様がもたらす変化や選択は、同質のモヤモヤを抱えるあなたの背中をきっと押してくれるに違いない。

画像3


『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』(’19)

画像4

そのラストは希望か絶望か…

 『親切なクムジャさん』(’05)以来14年ぶりとなるイ・ヨンエの待望のスクリーン復帰作。監督を務めるのは、イ・チャンドン監督などの現場に参加してきた実績を持つ新鋭キム・スンウ。6年前に失踪した息子を夫婦で捜し続けていたジョンヨン(イ・ヨンエ)であったが、夫が突如不慮の事故に見舞われる。そんな折、憔悴し切ったジョンヨンのもとに息子の目撃情報が寄せられ、彼女は一縷の望みをかけ郊外の漁村へ足を運ぶことになるのだが…。

 TVドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で一躍国民的スターとなったイ・ヨンエが主演を務め、韓国でヒットを記録した本作。愛する息子が失踪して6年。居場所も犯人の特定もできていない。そんな状況では、どうしたって親は自らを責めてしまう。劇中における夫婦の姿、ジョンヨンに訪れる理不尽な出来事の数々、一癖も二癖もある漁村の人々の姿に胸を締め付けられる。

画像5

 わが子を想う親の愛情は、誰もが理解できるだろう。同時に、厄介ごとに関わりたくない、巻き込まれたくないという気持ちが生み出す無関心もまた、心当たりのあるものではないだろうか。息子を必死に捜すジョンヨンと、疑念の目を向けられた漁村の人々。本作が描いているのは、両者が宿す愛情と無関心が決して相容れるものではないということだろう。

 自らが当事者にならない限り、僕たちはいつまでも無関心でいられる。ジョンヨンが相対していくのは、そういった世間の無関心。誰にでも訪れるかもしれない、現実だ。ラストシーン、あなたの目に映るのは、希望と絶望、一体どちらになるだろうか。


『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(’19)

画像6

アクション・恋愛・友情・家族、全部乗せのエンタメ・アクション映画!

 「ワイルド・スピード」シリーズの人気キャラクター、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とショウ(ジェイソン・ステイサム)を主人公に据えたスピンオフ作品。監督は『アトミック・ブロンド』(’17)、『デッドプール2』(’18)のデヴィッド・リーチ。人類の半分を滅ぼす新型ウイルス兵器を狙うテロリストに対抗すべく、かつて敵同士であったホブスとショウが手を組み、世界の危機、超人的な力を持つ強敵ブリクストン(イドリス・エルバ)に立ち向かう!

 「ワイルド・スピード」シリーズにおいて、まるでマーベル作品やDC映画の登場人物さながらの、異色の強さを誇るブリクストン。ホブスとショウでも一対一では太刀打ちできず、彼らはとてつもないピンチに追い込まれていく。今回はドミニク(ヴィン・ディーゼル)らが登場しないため、ホブスらに匹敵するだけの力を持つ者の援護も一切ない。その状態でどのように危機を乗り越えていくのか、犬猿の仲である男たちがどのように関係を結んでいくのかが見どころだ。

画像7

 これまでの経歴も戦闘スタイルも大きく異なり、水と油の如く相容れないホブスとショウ。そんな彼らが反発し合いながらもどうにか行動をともにしていけるのは、迫り来る脅威を前に、共通認識が芽生えたからに他ならない。

 ウイルスが拡散されれば、世界中の人々が死に至る。それはつまり、彼らの家族にも危害が及ぶということ。冒頭において描かれるホブスと彼の娘のつながりが、ショウファミリーのつながりが、本来タッグを組むはずのない2人に「家族を守りたい」という共通認識を芽生えさせていく。その心の変化をしっかりと映し出しているからこそ、お気楽ド派手アクション映画では終わらない骨太な作品として成り立っているのである。

 回を重ねるごとにアクション超大作となってきた「ワイルド・スピード」シリーズ。ポール・ウォーカーの他界によって、ブライアン・オコナーというシリーズの大黒柱が欠けてしまった今、ブライアンに負けずとも劣らないサブキャラクターの存在が本作において完全に確立された。ドミニク率いる「ファミリー」の柱を担う2人の男たちの活躍をお見逃しなく!

画像8

 恋愛・サスペンス・アクション、それぞれに異なる魅力を宿す3作品とともに、4月も素敵なWOWOWライフをお過ごしください。

ミヤザキさんプロフ

▼作品詳細はこちら

クレジット
『15年後のラブソング』:©2018 LAMF JN, Ltd. All rights reserved.
『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』:© 2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』:©2019 Universal Studios. All Rights Reserved.

緊張しながら投稿しているので嬉しいです!ありがとうございます!
WOWOW公式アカウントです。 noteでは、さまざまなエンターテインメントの魅力を丁寧に、時には“主観”を交えながら発信していきます。