マガジンのカバー画像

ひろがる。私たちのオリジナルドラマ

5
WOWOWの作り手たちが、こだわりとプライドを持って制作しているオリジナルドラマ。その裏側にはお客様には伝えることのない作り手たちの情熱や試行錯誤があります。そうした”作り手たち… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

ハリウッド共同制作オリジナルドラマ「TOKYO VICE Season2」の制作の裏側を、鷲尾賀代プロデューサーが語る!【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】

▼「TOKYO VICE Season1」スタート前の鷲尾プロデューサーインタビューコラムはこちら 取材・文=柳田留美 視聴者、批評家の高評価を得て決定したシーズン2の制作 ―「TOKYO VICE」の企画がどのように始まったのか、あらためてその経緯を教えてください。  WOWOW入社後、営業部を経て映画部に移り、2011年には米・ロサンゼルスに赴任。その頃には、世界中で見てもらえる、世界中の人々に影響を与えられるコンテンツを作りたいと思うようになっていました。とはい

イヤミスを“反面教師”にして現実を生きてほしい。「坂の上の赤い屋根」の原作者・真梨幸子×ドラマプロデューサー対談【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】

取材・文=大谷道子 撮影=中川容邦 ドラマ化の条件は「原作より面白く」。人の数だけ作られる真実への警鐘 ―まずは原作との出合いについて教えてください。 村松「以前から真梨さんの新刊が出るたび読んでいます。WOWOWで2015年に連続ドラマ化させていただいた『5人のジュンコ』は、WOWOWに中途入社する前でしたが、自分もいつかこうしたドラマを手掛けてみたいと思っていました。独身のキャリアウーマンたちの心の闇を描いた『女ともだち』(2012年/講談社刊)や、AV女優の連続

連続ドラマW-30「アオハライド」のプロデューサー2人が語る、WOWOW初の “本格青春ラブストーリー”への挑戦【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】

大人が観ても“あの頃の青春”を思い返せるような、懐かしんでいただけるような……そんな深みのある〈本格青春ラブストーリー〉  ―今回、小林さんと橋本さんがタッグを組まれることになったきっかけを教えていただけますか?  小林「前職で、橋本さんが所属する共同テレビジョンで仕事をしておりまして、当時から橋本さんにはたくさん企画のご相談をさせていただきました。WOWOWに移ってからも変わらず企画の相談をしていた中で、今回の『アオハライド』も『ぜひ橋本さんと一緒にやりたい』と声を掛

WOWOWのドラマファンが選ぶ、「もう一度見たいドラマ」発表!

 WOWOWは、2003年にドラマWを立ち上げ、今年ついにドラマWは20周年を迎えることができました。  このタイミングで、改めて、長年ご加入いただいているお客さまに昔のドラマを懐かしんでいただいたり、最近WOWOWに加入したというお客さまには、あまり知られていないような過去作を見ていただくきっかけを作れればと思い、今年の9月から11月にかけて「【ドラマW20周年】もう一度見たい!WOWOWドラマまつり」という企画を行ないました。  内容は、WOWOW加入者の皆さまから、もう

「連続ドラマW OZU ~小津安二郎が描いた物語~」をプロデュースするまで【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】

小津安二郎作品との出会い  はじめまして。WOWOWオリジナルドラマの宣伝を担当している徳田と申します。  さて、早速ですが、皆さまは、“小津安二郎”という人物をご存じでしょうか?  小津安二郎は『東京物語』('53)『晩春』('49)などを手掛けた、日本を代表する映画監督です。1903年12月12日生まれ、1963年同日還暦の誕生日に逝去されました。今年は生誕120年であり、没後60年。亡くなられて60年もの月日が経った今もなお世界から敬愛されています。2022年、英国