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#エンタメ視聴体験記

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WOWOWの多岐にわたるジャンルの中から、書き手が今見たい作品を見て“視聴体験”を綴る、読んで楽しい新感覚のコラム連載。お笑い芸人の中山功太さんとぼる塾・酒寄希望さんを書き手にお…
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#エンタメ

笑って泣けるゾンビ映画!? 私の創作意欲が増したとっておきの作品【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 ネタや文章を書いていると、たまに不安に襲われます。  これは果たして面白いのか?  世界でこれを面白いと思っているのはわたしだけなのではないか?  そもそもわたしもこれを面白いと思っているのか?  そうなるとどんどん悪い方向に思考が進んでいき、最終的に、  わたしは一体なにがしたいんだ?  全てを見失い、途方に暮れます。  わたしは一体なにがしたいんだ?  目の前は真っ暗です。暗闇です。この状況のときは大変苦しいです。そしてとても怖い。ですが、わたしはこの暗闇か

子どもからの愛を一心に受け取る動物のママたち―。母性とともに生まれる、「覚悟」が伝わるドキュメンタリー【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 ゆにばーすのはらさんは私が尊敬する女芸人の先輩です。  ある日、仕事のバス移動でゆにばーすさんと一緒になりました。川瀬さんとはらさんはバスの中でみんなを巻き込みながらずっとコンビでおしゃべりをしていました。  私は仲が良いなと思いながら2人の会話を聞いていました。話はいろんな方向に転がっていき、気が付くと昆虫のハチの話になっていました。  はらさん「ミツバチの戦い方って切ないよね…」  はらさんは圧倒的に自分たちよりも強いスズメバチに対するミツバチの捨て身の攻撃方法を

生きる上でのヒントがたくさんちりばめられている―。「Bling-Bang-Bang-Born」に合わせて踊る奇妙なダンスが気になるアニメ【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  私には気になるあの子がいます。初めてあの子を見た時、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」に合わせて奇妙なダンスを踊っていました。ユニークなダンスの振り付けとは裏腹にあの子はとても無表情で、  私「君は一体どういう感情?」  私は目が離せなくなりました。それはアニメのOPムービーであの子が恐らく主人公でした。一緒に見ていた 私の息子はあの子のダンスに大ハマりし、  息子「あれ見たい」  と言い、親子で1日に何度も見るよ

“サメ×フランケンシュタイン” “パペット人形とサメの夢のコラボ”―。今夏に観たくなる異色のサメ映画たち【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  こんにちは。ぼる塾の酒寄です。  皆さん、夏がやってきましたね! サメ映画の季節です! 以前、この連載でサメ映画を取り上げたのですが、なんとその後、私の連載と全く関係ないところでぼる塾の田辺さんがサメ映画にハマりました! ちなみに田辺さんがサメ映画にハマったきっかけとなった映画は『MEG ザ・モンスターズ2』です。  田辺さん「あの日の私は何を思ったのか、この映画を映画館に観に行ったの。普段なら絶対にこの手の映画観ないのに。見たらすごく面白かった! 1

自分の考える“やさしさ”を、ぬいぐるみのようにすべて受け止めてくれる不思議な映画【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。  『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』  私がこの映画のタイトルを見て最初に思ったことは、  私「私って優しいの?」  私はぬいぐるみとしゃべります。私の4歳の息子はぬいぐるみが大好きで、中でも“こねこちゃん”というぬいぐるみは彼の相棒です。  息子「ママ! こねこちゃんやって!」  私は息子にこねこちゃんの声を頼まれ、こねこちゃんとして彼と会話をします。  私「そろそろママとお風呂入ろうね!」  息子

一生くだらないことだけ考えて生きていきたい私にとって、映画『少林サッカー』は財産だ。【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。    私「一生くだらないことだけを考えて生きていきたい」  私はそう言って、夫の前で本気で泣いたことがあります。そんな私に夫は言いました。  夫「頼むから『少林サッカー』を見てほしい」  夫は言いました。  夫「頼むから『少林サッカー』を見てほしい。吹き替え版で」  私「字幕ではなく?」  夫「吹き替え版で見てほしい。字幕が悪いわけではない。『少林サッカー』の吹き替えが良過ぎる」  夫は言いました。  

人間の心情を丁寧に描くドラマ「三体」は、自分の人生に刻むように視聴する作品【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。 衝撃的な作品に出合うと、私はその作品に日常を支配されてしまいます。常にその作品のことを頭で考えてしまい、登場人物のことを、私はその人物の親なのか? というくらい考えてしまいます。  今の私は大変です。今、私は地球に住む人類全員のことを考えています。 そして、今回私が紹介するのは「SF超大作『三体』」です。  ドラマ「三体」は、世界累計発行部数2,900万部超え、20カ国以上の言語で翻訳された世界的大ベストセラー小説

私の知っている“マリオ”じゃない…!? 観ると元気になる、異色のマリオ実写版映画【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。  皆さんは任天堂のキャラクター「スーパーマリオ」を知っていますか?  街角アンケートをしたら恐らく「知っている」と、99%の方がこう答えると思います。もしかしたら100%かもしれません。赤い帽子と紺色のオーバーオールを着用し、鼻の下に口ひげを生やしているあの人です。私が今さらこんな質問をしなくても誰もが知っている、世界中で愛されるキャラクターです。では、皆さんはそのスーパーマリオが映画になっていることは知っていますか

私の心の中にずっといる“先生”を呼び起こしてくれた、大人の恋愛ドラマ【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。  私には忘れられない“先生”がいます。東京よしもとの養成所時代にお世話になった構成作家の方です。養成所にはネタ見せという授業があり、今現在活躍されている構成作家の方に生徒が作ったネタを見てもらいます。プロの方にアドバイスをもらえるという大変貴重な授業です。  私は養成所時代から現在の相方である田辺さんとコンビを組んでおり、「彼女は才能がある。絶対に売れる」と、確信していました。しかし、生まれ持っての自分に対する

ぼる塾がもしも“オーシャンズ8”だったら…あの計画を話し合う!?【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。  私が連載第7回目の今回、選んだ作品は『オーシャンズ8』です!  突然ですが、私は漫画家のつづ井さんが大好きです。つづ井さんは「腐女子のつづ井さん」をはじめとした、コミックエッセイを執筆しています。つづ井さんはロングヘアーが似合う笑顔が素敵な女性です。つづ井さんは自分の趣味やお友達との楽しい日常を漫画に描いており、その作品は声に出して笑ってしまうほどに面白いです。私は電車内でつづ井さんの漫画を読んで笑ってしまい

出産、復帰、賞レース出場―。心がピンチの時に何度も助けてくれた、原田マハさんの世界【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望  皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。  私が連載第6回目の今回、選んだ作品は「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」です。  実はこの連載、元々は全6回と決まっていて、本来ならば今回が最終回となっていました。しかし、好評につき連載延長となりました! 読んでくださっている皆さんのおかげです! ありがとうございます!  私はこの連載が始まった時、最終回は絶対に「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」で書こうと心に決めていました

サメになった“ぼる塾・田辺さんと酒寄さん”が人々を襲う!? サメ映画3本祭り【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】

 文=酒寄希望    皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。  私が連載第5回目の今回、選んだ作品は『ダブルヘッド・ジョーズ』と『トリプルヘッド・ジョーズ』と『シャークネード』です。  サメ映画3本! サメ映画祭りです!(勝手に)  最初からサメ映画祭りにしようとしたわけではなく、結果的にサメ映画祭りになってしまいました。    サメ映画とは、一般的にはサメが人を襲うパニック映画です。水着の美女が必ずと言っていいほど登場します。有名な作品だと、『ジョーズ』、『ディープ

〈ぼる塾・酒寄希望〉人間の怖さは、時に切なくて美しい―。そう感じさせてくれた“人間の怖さ”に対する見方の変化【#エンタメ視聴体験記】

文=酒寄希望  皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。  私が連載第4回目の今回、選んだ作品は「連続ドラマW-30 にんげんこわい」と「連続ドラマW-30 にんげんこわい2」です。  日本の伝統芸能の一つである落語。  皆さんは落語と言われてどんなことを思い浮かべますか? もしも、ぼる塾のメンバーだったら、  あんりちゃん「落語って言うと、“まんじゅうこわい”って話ありますよね?」  田辺さん「でもね、カロリーのこと考えるとケーキのほうが怖いよ。洋菓子はバターと

〈中山功太〉無知な僕が“宇宙の真実”を知って震えた日【#エンタメ視聴体験記】

文=中山功太  僕は自分でも怖いぐらい無知だ。    日本に生まれ育って、仕事でも全箇所お邪魔しているはずなのに、47都道府県を全部は言えない。九州も調子が良い時でさえ5つしか浮かばない。さすがに四国は4つ言えるが、四国の地図に県名を書けと言われたら、ただの賭けになってしまう。  冒頭から引いてしまった方もおられるかも知れないが、「無知の知」を自覚している分だけマシだと思う。もちろん「無知の知」を唱えた昔の偉い人の名前も知らない。いま調べたら「ソクラテス」と出てきた。その