イラストレーター・信濃八太郎が行く 【単館映画館、あちらこちら】 〜「川崎市アートセンター アルテリオ映像館」(神奈川)〜
文・絵=信濃八太郎
プロフェッショナルとは
プロってなんだろう。
自分はプロだと何かしら胸を張って言えることはあるだろうか。皆さんはありますか。ぼくが思うプロとは、ずばり、自分のフォームを持っている人のこと。
これは「自分の絵」ってなんだろうと、四六時中そんなことばかり考えていた、悩み多き若い日に読んだ、色川武大さんの名著『うらおもて人生録』で出会った言葉で、当時大いに得心したものだ。
この本には、小説家になる前にプロのばくち打ちを目指していた色川さんの、過去