【1月の激レア映画!】廃盤・未ソフト化・4K修復版…なかなか出会えない貴重な映画を“レア度”とともにご紹介!
文=飯塚克味
【1月の激レア映画10作品】
①『寝ずの番』(’06)
レア度…★★★☆☆
まず、映画ソフトが廃盤になっている作品から行きましょう。名優・津川雅彦が監督に挑んだ『寝ずの番』(’06)。彼は日本映画黎明期の巨匠、牧野省三の孫にあたる人物なのですが、当時、監督デビューにあたって、マキノ雅彦と名前を改めています。以前、発売されたDVDは既に廃盤なんです…。HD画質の放送は、保存用には打ってつけです!
②「ミレニアム[完全版]」三部作(『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版]/『ミレニアム2 火と戯れる女[完全版]』/『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版]』』
レア度…★★★☆☆
次は「ミレニアム[完全版]」三部作。ハリウッドでも『ドラゴン・タトゥーの女[R15+指定版]』(’11)としてリメイクもされた大ヒット作です。世界中で大活躍中のノオミ・ラパスも本シリーズで有名になりました。この完全版、劇場公開時にはシネマスコープ※だった画面サイズが、上下に広いフルサイズでの放送なので、より広がりを感じられるはずです。
③『アシスタント』(’19)
レア度…★★★★★
続いてご紹介するのはDVDにもBlu-rayにもなっていない[未ソフト化]の超レアな『アシスタント』(’19)という映画です!
映画業界にまん延するセクハラ、パワハラをリアルに描いた社会派ドラマです。キティ・グリーン監督と主演のジュリア・ガーナーは気が合ったようで、次回作の『The Royal Hotel』(原題/日本未公開)という作品でもタッグを組んでいます。「ハリウッド・エクスプレス」の番組内でも紹介したので、日本公開を待ちたいですね。
ここからは昔の映画を美しくよみがえらせたものを紹介していきます。
④『アラビアのロレンス[完全版]』(’89)
レア度…★★★★☆
まずは『アラビアのロレンス[完全版]』(’89)。この4時間近い完全版、マーティン・スコセッシやスティーヴン・スピルバーグらの働きかけで1989年に制作されたものですが、これをそのまま4K化しています。もう本当に砂漠の砂粒まで見えそうな高画質なので、ぜひご期待ください!
⑤『さらば、わが愛~覇王別姫』(’93)
レア度…★★★☆☆
『さらば、わが愛~覇王別姫』(’93)も見違えるように美しくなった一本です。
中国の巨匠チェン・カイコーが香港のスター、レスリー・チャンを迎えて描く京劇の俳優たちの生涯。こちらも約3時間の大長編ですが、一瞬も飽きることなく見ることができます。公開30周年、レスリー・チャン没後20年として4Kで修復されましたが、元のフィルムの質感を活かした美麗画質になっています。
⑥『欲望の翼』(’90)
レア度…★★★☆☆
ウォン・カーウァイ監督の『欲望の翼』(’90)も4Kレストアされたバージョンでの放送となります。これはとにかく本作の撮影を担当した、クリストファー・ドイルの撮影が何といっても美しいです! 緑がかった色彩のバランス、微妙にあったフォーカス…ほかのカメラマンでは見ることのできないような映像に浸れるはずです。
今回ここではご紹介できませんでしたが、WOWOWプログラムガイド1月号で掲載したそのほかの激レア映画4作品も要チェック!
次回、2月号激レア映画もレアな映画が盛りだくさんです。
どうぞお楽しみに!
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