【WOWOWから御礼】 2万件のリクエストから「映画を届けること、見ていただくこと」を考えていきます。
こんにちは。
WOWOWのコミュニケーションデザイン部という部署で映画のマーケティングを担当している大出と申します。
今回は、とある企画の御礼とご報告のために特別コラムを書かせていただきます。読みにくいところもあるかと思いますがお付き合いください。
20,007件。
この数字は先週まで実施していた「WOWOW 映画リクエストまつり」企画に寄せられたリクエストの総数です。この2万件超という数字は「これくらい集まるとよいな」と思っていた当初の目標を遥かに上回るものでした。
本当にたくさんのリクエスト応募、ありがとうございます！
リクエストのコメントを読んで感じたのは、単純に面白い映画だからリクエストするという方よりも、その時その時の思い出とセットで映画を記憶されていてリクエストされる方がとても多い、ということです。
映画を観た場所や時間。
初めての映画。最後の映画。
一緒に観た人の記憶。
友人と。恋人と。家族と。
当時の気持ち。
笑いあり、涙あり、少しセンチメンタルな気持ちもそこにはあって。
それぞれの映画が、その時々の記憶や事象と組み合わさって、自分の中で大切な思い出として残っていく—。
言い換えるなら、WOWOWが日々の放送や配信で「映画を届けている」ことは、お客さまにとって「思い出が届く、見つける」ことなのかもしれない…。そんなちょっとした発見をうれしく感じつつ、2万件という期待の大きさに身の引き締まる思いでもあります。
もう一度、大声でお伝えしたいです。
本当にたくさんのご応募ありがとうございました！
ここで実際に「映画リクエストまつり」に寄せられたお客さまの声を少しだけ紹介させてください。
『スライディングドア』（'98）
初めて自分でお金を払って観た映画です。
あの時ああしておけば、どうなっていたかとよく考えるので、興味深い映画でした。映画を観た後の感想で友達と盛り上がったのを覚えています。
『HACHI 約束の犬』（'09）
飼っていた愛犬が亡くなってからペットロスなので次の子が飼えません。
犬の映画を観て天国の愛犬と触れあう気持ちになっています。そのため犬を題材にした映画をリクエストします。
『Kids Return』（'96）
高校2年生の時、映画館のない田舎から大都会へ行って映画館で視聴。
当時、実際にボクシングをやっていて、主人公よろしく世界チャンピオンを夢見ていた。今は40歳をとうに過ぎたしがない会社員だが、この映画の久石譲さんの曲を聴くだけで、ぞわぞわと肌が粟立ち、あのときの甘苦い思いがよみがえります。
『七人の侍』（'54）
受験生の頃に初めて観て、かれこれ10回以上映画館に足を運びました。
TV放送や購入したDVDも含めれば何十回も繰り返し観ています。人生の歩みとともに自分自身を投影する登場人物は、木村功演じる若侍から志村喬のリーダーへ、今では村の長老に変わってきました。観るたびに発見のある名画ですので多くの日本人に観てほしいと願っております。
『オルカ』（'77）
高校生の時に彼女とデートで初めて観た映画です。
その彼女が、今の妻です。
『メリー・ポピンズ』 （'64）
当時小学生だった私が大学生だった姉に初めて映画館に連れて行ってもらい観た映画です。休日に友達と遊びに行かずに、自分のバイト代で、弟や妹の面倒を見てくれた姉の優しさが思い出されます。
『クレイマー、クレイマー』（'79）
父と子の成長を描いた言うまでもない名画ですが、自分が父親になってみて改めて良さが分かる映画だと感じます。
子どもと一緒に観て、フレンチトーストを作りたいです。
1990年の開局以来、WOWOWは映画というコンテンツを大切にしてきました。今回の「リクエストまつり」は、映画を大切にしてきたWOWOWが、これまで以上にお客さまの映画への想いやニーズを知りたいと思ったからです。
レンタルビデオや地上波テレビ以外に、自宅で映画を見る機会が少なく、
ノーカット・ノーCMで放送される映画に価値があった1990年代、2000年代と違って、どこでも映画が見られるようになった現在だからこそ、WOWOWで映画を見ていただくことの意味や価値をもっと考えていくべきだと思っています。
お客さまに映画との出会いが生まれ、
映画との出会いが、新しい思い出を作っていく。
WOWOWがその媒介者になれたらどんなに素敵だろう。
そのためにお客さまの映画への想いを知ることはとても重要なことでした。
今回寄せられた2万件のリクエストは、2023年3月以降の「あなたの映画館」にて、1年を通じてメッセージとともにお届けしていく予定です。
正直、全てのリクエストにお答えすることは難しいかもしれませんが、これからWOWOWが映画の編成をしていくときに、皆さまから寄せられた「声」が非常に大きな存在となることは間違いありません。
「あなたの映画館」だけではなく、その他の特集などでリクエスト作品が放送されるような時にはSNSやメールなどで情報発信を行なっていきます。
また、映画のリクエストに特化した「あなたの映画館」という枠とは別に、全ジャンルを対象にした再放送予定の検索もできる「番組リクエスト」という機能もございます。
作品タイトルを登録いただくことで、放送が決定したときにはリマインドもしてくれる便利機能なので、こちらもぜひご利用いただければ幸いです。
これからも、WOWOWで映画を見ていただくことの価値・体験の向上を目指して、皆様のもとへ映画を届けていきます！
ぜひWOWOWで新たな映画との出会い、新たな思い出を増やしていただければ幸いです。
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