岡田准一の突出した身体能力と滲み出るカリスマ性。『燃えよ剣(2021)』で土方歳三に成り切った“凄み”を紐解く。
文=SYO @SyoCinema
俳優・岡田准一について考えるとき、「達人」「師範」という言葉が思い浮かぶ。その大きな要因は、彼の突出した身体能力によるものだ。彼が魅せるアクションは他の追随を許さない。
いわゆる「動ける俳優」は数多いが、岡田の場合は第一に「すべて自分でこなせる」。“最強”と呼ばれた殺し屋に扮した「ザ・ファブル」シリーズ(’19、’21)の撮影で、スタント・チームが苦労したアクションを、本人がさらりと成し遂げてしまったのはよく知られた話。それもそのはず