岡田将生だからこそ魅せられる“人の怖さ”『さんかく窓の外側は夜』を起点に読み解く
文=SYO @SyoCinema
漫画やアニメのキャラクターに必殺技があるように、名だたる俳優たちにも「このゾーンを演じさせたら右に出る者はいない」という武器がある。近年、怒涛の勢いで出演を重ねる人気実力派、岡田将生に当てはめて語るなら、それはやはり「狂気」と言わざるを得ない。
彼が魅せる“人の怖さ”というものは、凍りつくほど冷徹で、それでいて夢に見るほど生々しい。ほれぼれするほどに端整な顔立ち、取材時などに見せてくれる温厚かつ柔和な姿や困ったような笑顔を目にしていて