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声を届ける:WOWOWの作り手たち

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映画、ドラマ、スポーツ、音楽、ステージ、ドキュメンタリー…多彩なジャンルの番組をお届けしているWOWOW。番組・企画の制作に熱い想いを持つプロデューサー陣や出演者等の、WOWOW… もっと読む
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#テニス

「ありがとう、ロジャー・フェデラー」――伝説のラストマッチを見届けたWOWOWプロデューサーの現地ルポ

文=加藤弘樹(WOWOWスポーツ局スポーツ部)  2022年9月15日。秋の訪れを感じさせる涼しい夜。  スマホでSNSをぼんやりと眺めていて目に留まったのは、フェデラーの動画付きのメッセージ投稿。彼が自らの動画をアップすることは珍しい。 穏やかな表情で語られる約4分30秒のメッセージ。  「The Laver Cup next week in London will be my final ATP event.」   この一文ですべてを理解した。フェデラーは引退する。

「WOWOWテニス」を支えるプロデューサーに、グランドスラム生中継の舞台裏や、テニスの“これから”について聞いてみた。

取材・文=壬生智裕 全米オープンテニスを隅々まで楽しんでいただくために ――まずは早川さんの経歴を教えてください。  30歳の時に中途でWOWOWに入って、当時は事業部という放送外収入を扱う部署にいました。そこではWOWOWで作った番組を他局に販売したり、スポーツ物のニュース配信権を売ったり。あとはイベントをやったり、番組をDVDのパッケージにして売ったり、といったことを3年ぐらいやっていました。それからスポーツ部に異動となり、リーガ・エスパニョーラや、陸上のダイヤモン

そこにしかない、鮮度のある情報を!WOWOWテニス中継の統括プロデューサーが現地にこだわるワケ

皆さんがテレビでスポーツを見ている時に、おそらく誰にも意識されない所で、愚直に仕事をしている人たちがいます。今回は、そんなスポーツ中継の舞台裏にあるストーリーをお届けしたいと思います。 WOWOWのスポーツ部テニス班には、プロデューサーとしてその「中継」にこだわり続ける人がいます。彼曰く、WOWOWの中継は「現地感」の創出に並々ならぬ想いがあるとのこと。 コロナ禍で劇的な変化に直面しているテニス界について、最前線を走り続ける人物に聞きました。 取材・文=岡田隆太郎 テ