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声を届ける:WOWOWの作り手たち

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映画、ドラマ、スポーツ、音楽、ステージ、ドキュメンタリー…多彩なジャンルの番組をお届けしているWOWOW。番組・企画の制作に熱い想いを持つプロデューサー陣や出演者等の、WOWOW… もっと読む
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#対談

野木亜紀子脚本「連続ドラマW フェンス」のプロデューサーが語る、ドラマの制作秘話と沖縄への想い

取材・文=柳田留美 沖縄本土復帰50年を迎え、今こそ沖縄の作品を発信すべきだと思った ──お2人のプロフィールを簡単に教えてください。 北野拓(以下、北野)「大学卒業後、NHKに入局してから3年間、沖縄放送局に勤務し、事件記者としてさまざまな沖縄の問題を目の当たりにしてきました。その後、宮崎放送局でディレクターを務めてからドラマ部に異動し、現在はNHKエンタープライズに出向して、さまざまなドラマにプロデューサーとして携わっています」 高江洲義貴(以下、高江洲)「僕

「何に対しても真剣でありたい」俳優25周年を迎えた吉田羊が挑戦した“特別な”歌のステージ

25周年を祝うコンサートであれば、吉田羊として歌えるかもしれない ──9月にビルボード東京で行なわれた「吉田羊NIGHT SPECTACLES THE PARALLEL~ウタウヒツジ~25TH ANNIVERSARY SPECIAL」は、石川Pが発案されたとのこと。普段は演劇の中継や、オリジナル番組の制作がメインの石川Pですが、俳優である吉田さんのコンサートを開催したいと思った理由とは? 吉田「私もそれを聞きたいです!(笑)なぜ私に白羽の矢が立ったのでしょうか?」

作詞家・森雪之丞×ミュージカル『ジャニス』日本版! グルーヴを活かす―“歌詞”と“訳詞”の制作秘話

取材・文=三浦真紀 アイナ・ジ・エンドのシャウトを聴いて、彼女なりの『ジャニス』が作れると確信した ――大盛況に終わった『ジャニス』ですが、森さんが一番感慨深かったことを教えてください。 森雪之丞(以下、森)「僕は60年代ロックに影響を受けて今ここにいるわけで、その時代、僕に限らず誰もが通るといえるのが、ジャニス・ジョプリンの曲。(総合プロデューサーの)亀田誠治さんに『ジャニス』の訳詞を依頼された時は、正直、シャウトをしながら全身全霊で歌い、魂を感じさせるシンガーを、日

脚本を作る、ということ。「岡田惠和×濱田真和」対談インタビュー|早朝始発の殺風景

脚本監修とは脚本家とプロデューサーの間に立つアドバイザー的な存在。書くのはあくまで脚本家 ──まず原作を読んでみてどのようにお感じになりましたか。 岡田惠和(以下、岡田)「読み物として非常に面白かったですし、緻密なストーリーの組み立てがみごとだなと思いました。たくさん人物が登場しますが、どの人物の感情表現も丁寧で、それぞれが愛すべきキャラクターになっていて、すごい作品だなと思いました」 濱田真和(以下、濱田)「僕も本当に面白くて、すぐ頭の中に映像が浮かびました。これは映