WOWOWの作り手たちが、こだわりとプライドを持って制作しているオリジナルドラマ。その裏側にはお客様には伝えることのない作り手たちの情熱や試行錯誤があります。そうした”作り手たち…
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#対談
大森立嗣監督が視聴者に解釈を委ねるこだわり抜いた演出法―。「連続ドラマW 完全無罪」を通して伝えたい“冤罪(えんざい)”の残酷さ【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】
取材・文=小田慶子 撮影=中川容邦 大森立嗣監督が全5話の脚本を執筆、冤罪に向き合う人々の揺れる心情を描く ―まず「完全無罪」を制作することになった経緯を教えてください。 植田春菜プロデューサー(以下植田)「実は、放送にこぎ着けるまで4年ほどかかった企画なんです。最初は制作プロダクションの神山プロデューサーが提案してくださった原作でした。大門剛明さんの小説はこれまで『連続ドラマW ヒトヤノトゲ〜獄の棘〜』(’17)、『連続ドラマW 両刃の斧』(’22)と、WOWOWでよく
イヤミスを“反面教師”にして現実を生きてほしい。「坂の上の赤い屋根」の原作者・真梨幸子×ドラマプロデューサー対談【ひろがる。私たちのオリジナルドラマ】
取材・文=大谷道子 撮影=中川容邦 ドラマ化の条件は「原作より面白く」。人の数だけ作られる真実への警鐘 ―まずは原作との出合いについて教えてください。 村松「以前から真梨さんの新刊が出るたび読んでいます。WOWOWで2015年に連続ドラマ化させていただいた『5人のジュンコ』は、WOWOWに中途入社する前でしたが、自分もいつかこうしたドラマを手掛けてみたいと思っていました。独身のキャリアウーマンたちの心の闇を描いた『女ともだち』(2012年/講談社刊)や、AV女優の連続