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何度でも観たくなるカッコいいシーンが満載!“最強”の韓国アクション映画を芸人の僕が全力でプレゼン!【#エンタメ視聴体験記/中山功太】

 お笑い芸人の中山功太さんが、WOWOWの多岐にわたるジャンルの中から、今見たい作品を見て“視聴体験”を綴る、読んで楽しい新感覚のコラム連載企画「#エンタメ視聴体験記 ~中山功太 meets WOWOW~」
 今回は、韓国の人気俳優チャン・ヒョクが犯罪組織に立ち向かう伝説の元殺し屋をスタントなしで演じた映画THE KILLER/暗殺者を見た体験を中山さんならではの視点で綴ります。

文=中山功太

 断言してしまうが、男はみな最強が好きである。

 幼い頃からおびただしい人数の男と会話をしてきたが、統計学的に見ても間違いない。

 「○○しか勝たん」や「○○で優勝してきた」といった日本語の乱れを憂いている僕も、最強だけは大好物だ。

 格闘技において「相撲立ち技最強説」という仮説がある。

 最強の正しい使い方ではあるが、こんなにロマンに満ちた言葉はそうそう無い。格式高い大相撲こそがバトルにおいても最強である、なんてあまりにも格好良すぎる。

 また、YouTubeやTikTokで、高校の卒業式の日に「3年2組最強~!」などと叫ぶ若者の映像がある。

 最強の使い方は間違えているが、あんなに希望に満ち溢れた瞬間もそうそう無い。大昔に経験したから分かるが、確かに若さは最強だ。

 もろいのに最強なものなんて、この世に青春しかないと思う。

 なぜか感傷的になってしまったが、今回おじさんが拝見した作品THE KILLER/暗殺者の主人公・ウィガンは、僕が今まで観た映画のキャラクターの中で、紛れもなく最強だった。

 本作は、妻の友人の娘ユンジを預かる事になった元殺し屋のウィガンが、人身売買組織に立ち向かっていくクライムアクションだ。

 先に申し上げるが、好きすぎて、見終わった後、立て続けにもう一回観た。二回観たけど、まだ観たい。

 皆様にもぜひ観て欲しいので、本作の最大のポイントだと感じた、主人公・ウィガンの最強さをプレゼンさせていただきたい。

ⓒ 2022 ASCENDIO Co., Ltd. all rights reserved

 まず、最強に強い。

 最強がすでに「最も強い」を意味しているので、最強に強いという言葉がいかにアホかは分かっている。

 「馬から落馬」「お酒を飲酒」「晴れ時々晴れ」くらいアホな事は分かっている。それでも、最強に強いとしか言いようがない。

 それは再生開始5分で分かるのだが、ウィガンは攻撃、防御、回避の全てにおいてあまりにも強すぎる。
 戦法も打撃、投げ技、銃撃戦など多岐に渡るが、そのどれもが完璧だ。

 彼はたった1人で無数の悪人たちをなぎ倒していく。

 「真・三國無双」などの無双シリーズのゲームをご存知の方なら分かると思うが、あれをノーダメージで全クリアするイメージだ。

 観ているだけで気持ちがいい。

 物語中盤で唯一、ライバルと呼ぶべき男が登場するが、それまでは、観ていて逆に不安になる程ピンチがない。

 単純にフィジカルの面から見て、映画に出て来る人間の中で最強だと思う。

 次に、最強にカッコいい。

 アクション映画において、強い主人公がカッコいいのは当たり前の話なのだが、この映画はそんな生ぬるいカッコ良さではない。

 主人公のウィガンを演じるチャン・ヒョクさんは、格闘技・ジークンドーの有段者でもある、細身色気ダダ漏れイケメンだ。

 ハリウッドなどのアクション映画というとどうしても、イヤな筋肉のつき方をしたバンダナ巻き大男が、上半身裸で雄叫びをあげながら突進するイメージがあった。

 しかし、チャン・ヒョクさん演じるウィガンは、徹底してクールに敵を仕留めていく。息切れもしなければ、汗一つかかない。

 中盤の見せ場である長回しのアクションシーンがカッコ良すぎて、思わず笑ってしまった。ニヤリとしてしまったとかではなく、ゲラゲラ声を出して正式に笑った。

 その直後、興奮して、20秒ぐらいシャドーボクシングをしてしまった。

 この感情と快感はなかなか味わえるモノではない。

 とにかくカッコいいシーンを撮ってやろうという監督や演者の凄まじい気迫を感じた。

 銃撃戦におけるアイデアが実に豊富で、撃ってきた相手の懐に入り銃を奪って至近距離で撃ち返したり、すでに倒れている数人の敵の方を一切見ずに一発ずつトドメを刺したり、頭に銃を突きつけられた状態から弾を避けたりと、見た事がない映像がハイスピードで流れてくる。

 極端な話だが、もし本作が一切ストーリーのないショートムービーだったとしても、高く評価されていたと思う。

ⓒ 2022 ASCENDIO Co., Ltd. all rights reserved

 さらに、最強に冷たい。

 ウィガンは恐ろしい程に冷徹である。
 人を殺める事に何の躊躇もない。
 敵と見なせば若者や女性であっても一切容赦しない。
 現在は不動産収入で優雅に暮らしているが、基本的には金で何でも解決できると考えている。
 現役の殺し屋の頃、いかにヤバい人間だったかが容易に想像できる。
 妻を愛しているが、他人に関しては善人を演じなければいけない場面を除き、会話に全く温度がない。
 そして、妻を愛している理由や、友人の娘ユンジへの心情の変化などが物語を大きく転がしていく事となる。

 アクションシーンの事ばかりで、ストーリーについてあまり触れていなかったが、本作は話の展開も面白い。

 アクションのついでに取ってつけたストーリーがある様な分離されたモノではなく、アクションとストーリーが、理髪店の赤青棒の様に絡み合いながら進んでいく。
 おそらくほとんどの方が好きであろう、どんでん返しがいくつも用意されていて、ラストシーンも、あれ以外ないと思えるほど美しい。

ⓒ 2022 ASCENDIO Co., Ltd. all rights reserved

 今更だが、僕はアクション映画があまり好きではない。
 どちらかと言えば嫌いだ。
 そんな男が最強にお薦めするアクション映画を、是非ご覧いただきたい。

 それにしても、どの作品も面白くてクオリティが高いとは畏怖の念すら感じる。
 心の底から言わせていただきたい。

 韓国映画しか勝たん。

『THE KILLER/暗殺者』を今すぐ視聴するならコチラ!

おわりに・・・

 今回取り上げることはありませんでしたが、中山さんが気になった作品を中山さんならではの視点でご紹介します。

食の達人
 米が本当に好きなので「#1 米」を観させていただいた。
 決してパンが嫌いな訳ではないが、米が好きすぎて、パンは年に数個しか食べない。
 米づくりの大変さが身に染みて分かったので、今後やよい軒のご飯おかわりを2杯から3杯に増やそうと思う。

「食の達人」を今すぐ視聴するならコチラ!

CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~
 高校生の頃、芸人になる事は決めていたが、芸大に入りたいと思った時期があった。
 絵が下手なくせに絵は観るのも描くのも好きだった。
 気になる番組から迷わずダリの回「#5 ダリ/福岡市美術館」を観た。
 まんまと旅行先で美術館に行きたくなった。
 溶けた時計のあのダリ。
 ヒゲが時計の針のダリ。
 天才ぶってるくせに本当に天才な憎らしい男だと思う。

「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」を今すぐ視聴するならコチラ!

スーパーラグビー パシフィック【ハイライト】
 何の知識も無く、チーム名すら知らなかったが、5分ほどに短く凝縮されていて面白かった。
 他のも全部観ようと思う。
 中学生の頃ラグビー部だったが、運動神経が悪すぎて、一回もトライを決めた事がない。
 三年間で一回もトライを決めた事がないのが珍しすぎて、逆説的にトライというあだ名を付けられてしまった。

「スーパーラグビー パシフィック【ハイライト】」を今すぐ視聴するならコチラ!

合わせて読みたい! お笑い芸人のぼる塾・酒寄希望さんによる「#エンタメ視聴体験記 ~酒寄希望 meets WOWOW~」のコラムはこちら

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クレジット(トップ画像):『THE KILLER/暗殺者』:ⓒ 2022 ASCENDIO Co., Ltd. all rights reserved

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