『ジョン・レノン 失われた週末』初放送記念! ジョンへの熱い想いを込めた、WOWOWオリジナルTシャツを開発。その全貌を担当者が紹介!
こんにちは、初めまして! WOWOW入社2年目の髙﨑と申します。
映画部に所属しており、新作映画の放送権を調達するための交渉や、映画特集の企画立案などを担当しています。
2000年生まれの“ミレニアムベビー”ながら、古き良き文化を愛してやまず、自分なりの視点でWOWOWがお届けする映画の魅力を皆さまにお伝えすべく、日々試行錯誤しながら業務に励んでいます。
そんな私が担当した特集企画を、ぜひ皆さまにお知らせしたく、筆を執りました。
それは、特集「ジョン・レノン:知られざる素顔」です!
WOWOWでは、彼の命日に当たる12月8日(日)に、初放送・配信となる『ジョン・レノン 失われた週末』('22)を含むドキュメンタリー計5作品をお届けします。
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私は物心ついた頃から、両親の影響でザ・ビートルズをよく聴いていました。その後、学生時代に何げなく観たジョン・レノンのドキュメンタリー映画をきっかけに、その人間くさい生きざまとカリスマ性、物事の本質を突くワードチョイス、そして天才的な音楽センスのとりこになりました。
ジョンは私にとって、唯一無二の存在。ここまで私が情熱と愛を注いでいるアーティストは、ほかにおりません…。
そんな、ジョンへの熱い想いを抱えている私が、なんと彼の特集企画を組めることになったのです…!
きっかけは、試写での“衝撃の出会い”でした。
映画の権利元であるミモザフィルムズさまよりご提案いただき、一足先に試写で『ジョン・レノン 失われた週末』を観た私は、その内容に胸を打たれました。
“失われた週末”とは、ジョンが妻オノ・ヨーコと別離していた1年半余りの期間のこと。この間、ヨーコの頼みで愛人となったのが、それまで2人のアシスタントを務めていた若き女性メイ・パン。
本作は、このメイ・パンが50年もの時を経て、当時のことを赤裸々に回顧。これまでファンの間でも、ぼんやりとして実体を持たなかった“失われた週末”の秘密が、明かされている作品なのです…。
アメリカで配給されたときから待ち望んではいましたが、実際に映画を観て、「WOWOWでこの映画を放送・配信したい。そしてジョンの作品を取り扱えるなら、ファンである自分だからこそお届けできる、何か特別な企画ができないだろうか…」と、試写の帰り道から考え始めました。
そうしてジョンへの想いと、『ジョン・レノン 失われた週末』に対する熱量を抱えて突き進んでいたところ、各所からご協力いただけることになり、このたび、『ジョン・レノン 失われた週末』初放送を記念した、WOWOWだけのオリジナルデザインTシャツを開発・販売することが決定したのです!
しかもデザインは2種類で進めることが決定。一つはシンプルで誰にでも親しみやすい、比較的ベーシック&クラシックなもの、もう一つはコアなファンの方々に喜んでいただけるような、細かなこだわりを詰め込んだもの。
“失われた週末”の世界観を落とし込み、ジョンへのありったけの愛を込めて…。ファンであるからこそ、妥協せず、自信を持ってお薦めできるデザインを目指しました。
ここでぜひ、完成したTシャツ2種のデザインを紹介させてください!
<Julian>
一つ目のデザインは、商品名の通り、ジョンとジョンの息子ジュリアンのイラストレーションをフロントにあしらったTシャツです。イラストの下には映画タイトルの英語表記「THE LOST WEEKEND」(原題は「The Lost Weekend: A Love Story」)の特製ロゴがプリントされています。
離婚、そしてオノ・ヨーコとの再婚によって、ジョンと前妻との長男・ジュリアンは疎遠になってしまうのですが、“失われた週末”の期間、メイ・パンの仲介によって父子は関係を取り戻します。
このエピソードは、いかに“失われた週末”でジョンが“失っていない”かを象徴する出来事ではないでしょうか。
ポール・マッカートニーによるザ・ビートルズの名曲「ヘイ・ジュード」でも、ジュリアンは題材となっていますが(両親が離婚し傷心のジュリアンを、ポールが励ます歌詞ですね)、なかなかジョンとの仲むつまじい様子はグッズなどで多く展開されていないように、一ファンとして感じていました。
そこで映画のメインビジュアルの一つでもある米・ロサンゼルスの海辺で過ごした親子の時間、その写真をメイ・パンがカメラに収めた感動の1枚をデザインに落とし込んではどうかと考えました。
そうして出来上がったデザインがこちらのTシャツです。親子の絆を感じさせる、珍しいデザインに仕上がっているのではないかと思います。
ボディーカラーは2色。ホワイトの方は議論の末、デザイナーのこだわりでプリントカラーをブルーブラックにしたことで、どこかレトロな写真感が演出され、私もとても気に入っています!
<motifs>
二つ目のデザインは、“失われた週末”を構成した要素がバックプリントに結集したニッチな1枚。フロントには、左胸に「THE LOST WEEKEND」の特製ロゴがあしらわれています。
“失われた週末”は、ある視点から見ると“奇跡の日々”だったのではないか? とジョンの一ファンとして考えています。
ジュリアンやポールとの再会、エルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイらとのコラボレーション、『イマジン』以降、生前最後に全米1位を獲得したスタジオアルバム『心の壁、愛の橋』、カバーアルバム『ロックン・ロール』の発売…など、音楽的復調の兆しもみせた充実の日々。その過ぎ去りしジョンとメイ・パンの思い出を、ポップに捉えることで、在りし日をしのびたい…そんな気持ちでデザインしました。
メイ・パンやジョン&ジュリアンの仲むつまじい様子を描いたイラストレーションを筆頭に、さまざまな楽しい場面を凝縮しています。
例えば、米・ニューヨークのヨーコのもとを去り、ジョンとメイ・パンがたどり着いたロサンゼルスの街並み…そこで2人が目撃したというUFO(!)や、メイ・パンの誕生日にジョンがプレゼントした車、また音楽活動が盛んとなり、スターたちと飲んだくれながらセッションしたエピソードを想起させるイラストなど、計10のモチーフをちりばめました!
また、私の一番の“遊び心”は、イラスト上でジョンのラッキーナンバーである「9」が、欠番になっていること。その答えは、イラスト下部のテキスト部分に隠しました。さらに、“失われた週末”にリリースされた名盤『心の壁、愛の橋』の曲数に合わせてテキストの文字数も設定しています…って、われながらマニアック過ぎるこだわりかもしれませんね!
ほかにも、例えば「黒電話」にはどんな意味があるのか…? など、考察を楽しんでいただければうれしいです!
こちらのWOWOWオリジナルデザインTシャツは、WOWOW公式オンラインショップ「wowshop」にて発売中です!
ここでしか、この機会にしか、手に入らない貴重なTシャツとなっています。気になった方はぜひチェックして、一緒に着ていただけるとうれしいです!
さて、話は12月8日(日)の特集「ジョン・レノン:知られざる素顔」に戻りますが、この日は『ジョン・レノン 失われた週末』のほか、「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー ソングブック」シリーズ4部作も放送・配信します。こちらもWOWOW初放送です。
天才作詞作曲コンビであるレノン=マッカートニーの作曲術を、時代ごとに追った秀作ドキュメンタリー。ザ・ビートルズが初期に修業を重ねたドイツ・ハンブルク時代からの、彼らの盟友にしてアルバム『リボルバー』のジャケットイラストを手掛けたアーティスト、クラウス・フォアマンらの証言を交えつつ、2人の作曲術と各時代のパーソナリティーを解き明かしていきます。
今まで何げなく聴いていたザ・ビートルズの名曲たちの秘密を知ることができるはず。そして、ジョンとポールの天才ゆえの悩み、クリエイティブを発揮し切れずもがく姿、人間関係の軋轢…。
彼らの軌跡を追える、成長譚のような内容にもなっています。
ジョンの多面的な人間性を知っていただきたい、映画やドキュメンタリーを通して彼のキャラクターも楽しんでいただきたいと考えて、今回WOWOWでお届けする企画の特集タイトルを「ジョン・レノン:知られざる素顔」としました。ジョンの意外な一面と解き明かされる秘密に期待しつつ、ご鑑賞ください!
最後に…
まさに“ジョン狂い”な私は、この「イマジン」の歌詞のように、“dreamer(夢想家)”となり、ジョン・レノンへの愛だけで「特別な企画にしたい!」と動き始めましたが、多くの方々に支えられて、自分の夢を一つの「形」にすることができました。𠮟咤激励いただいた社内外の方々に、深く感謝申し上げます。
この特集企画を皆さまにお届けできることに胸がいっぱいです。
この想いが多くの皆さまに届きますように。そして、映画やドキュメンタリーの放送、オリジナルTシャツも楽しんでいただけるとうれしいです。
私自身も12月8日(日)は、オリジナルデザインTシャツを着込み、WOWOWライブにチャンネルを合わせて、今は亡きジョンに想いをはせようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
▼Real Sound(リアルサウンド)にて本企画の紹介記事を公開中!
「ジョン・レノンはなぜ特別な存在になったのか みのミュージックが語る“知られざる素顔”」
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