ぼる塾がもしも“オーシャンズ8”だったら…あの計画を話し合う!?【#エンタメ視聴体験記/ぼる塾・酒寄希望】
文=酒寄希望
皆さん、こんにちは。ぼる塾の酒寄希望です。
私が連載第7回目の今回、選んだ作品は『オーシャンズ8』です!
突然ですが、私は漫画家のつづ井さんが大好きです。つづ井さんは「腐女子のつづ井さん」をはじめとした、コミックエッセイを執筆しています。つづ井さんはロングヘアーが似合う笑顔が素敵な女性です。つづ井さんは自分の趣味やお友達との楽しい日常を漫画に描いており、その作品は声に出して笑ってしまうほどに面白いです。私は電車内でつづ井さんの漫画を読んで笑ってしまい、
私「しまった! これはもうつづ井さんの漫画を読んでいるとバレたほうが良い。きっと車内の人も、つづ井さんの漫画なら仕方ない。あれは声に出して笑うと思ってくれるだろう…」
と、逆にカバーを外しました。
私はつづ井さんとお友達のやり取りが大好きです。つづ井さんもお友達のみなさんも全力で遊びます。その全力具合が半端なく、読んでいるこちらも楽しい気持ちになります。「恋人がいそうなクリスマス選手権」など、発想からすばらしいです。つづ井さんの漫画をまだ読んだことがない方にはぜひ読んで確認していただきたいです。
私「つづ井さんとお友達の関係ってすごく良いな」
つづ井さんとお友達の魅力を私なりに考えたところ、学生時代にクラスは違うけれど、廊下ですれ違う時に、「なんかあのグループ良いな~、話したことはないけど、見かけると嬉しい」…と、なんだか気になる女の子のグループに近いものを感じました。
つづ井さんとお友達が生きているだけで十分幸せだった私ですが、ありがたいことに本を出版する機会に恵まれ、私の書いた本の表紙のイラストをダメ元でつづ井さんにお願いしました。すると、まさかのオッケー!
例えるなら、学生時代にクラスは違うけれど、廊下ですれ違う時に、
私「なんかあのグループの子良いな~」
と、思っていた気になるあの子と偶然同じ図書委員になり、
つづ井さん「よろしくお願いします。B組のつづ井です」
私「(あの子だ!)よよよよよよ、よろしくお願いします! P組の酒寄です!」
こんな風に話す機会に恵まれた感じでしょうか? いや、私から機会を作りにいっているのでちょっと違うのかもしれませんが、でもそんな感じなのです! そして今作った架空のクラス、マンモス校かってくらいクラスがありますね。P組って! 生徒何人いるんだ!
そんなご縁でつづ井さんとお話しする機会に恵まれ、私はつづ井さんがお友達と一緒に『オーシャンズ8』を見るのが好きだという情報を手に入れました。
私「つづ井さんとお友達が好きな『オーシャンズ8』を私も見たい!」
大人気の「オーシャンズ」シリーズ。4作目『オーシャンズ8』だけはストーリーが繋がっておらず、キャラクターも別物なのでこの作品だけは順番を気にせずに見ても問題ないそうです。ありがたいですね!
まず、主人公のデビーが仮出所するところから物語は始まるのですが、出所して早々に彼女は悪さをします。デビーは刑務所のシーンではしおらしく反省した姿を見せていたのでこの切り替えにびっくり!
私「これが悪女ってやつか!」
高級デパートや高級ホテルの職員を次々に騙して、欲しい物を詐欺行為だけであっという間に手にいれていきます。
私「この感じ、デビーは全然反省してないぞ!」
しかし、デビーの手口が鮮やか過ぎて、思わず「ブラボー!」と拍手を送りたくなるのです。悪事を働くデビーはまるで、美しい蝶々が舞っているようです。
私「おかしい…まだ詐欺の手口以外デビーのこと何も知らないのに、もう彼女を好きになってしまった…」
『オーシャンズ8』はシンプルに言うと、悪人たちがひたすら悪いことをする映画なのですが、視聴者の「悪いことしちゃ駄目でしょ!」と、思う気持ちを美しさでねじ伏せてきます。
デビーは刑務所の中でずっと、ある計画を考えていました。それは完璧な強盗計画です。デビーは実行に移すために仲間を集め始めます。そのメンバーは全員女性! 『オーシャンズ8』は女性だけのチームなのです。
最初に声をかけるのはルー・ミラー。ルーはデビーのかつての仲間ですが、今は水で薄めたウォッカを売って細々と暮らしています。最初は計画に乗り気ではないルーをデビーが口説き落とすシーンがたまらなく好きです。二人はレストランで食事をとっているのですが、
ルー「なぜやるの?」
デビー「特技だから」
ルー「そうね」
デビー「塀の中で1000回シミュレーションした。3年かけて欠点を修正。絶対に捕まらない域に達した。完璧よ。あなたを思いながら作り上げた」
ルー「それプロポーズ?」
デビー「ダイヤがまだよ」
このダイヤとは今回盗み出す1億5,000万ドルのダイヤのネックレスのことです。なんて粋な会話! デビーは自分の皿から食事をフォークにとって、ルーの目の前に差し出します。
デビー「ほら、食いついて。思い切って」
ルー「腹立つ女ね」
そう言いながらも食いつくルー。
素敵すぎませんか? 私もいつかやってみたい! でもいつ? 誰に? カレーを目の前に差し出したらカレーが大好きなぼる塾のあんりちゃん、はるちゃん、田辺さんなら食いついてくれるかもと思いましたが、激辛党の私は基本カレーは70倍とか、お店MAXの激辛にする癖があるので「そんな辛いもん食えねーよ」と、断られるという結果になりました。
ルーが仲間に加わった後、次々に新しい仲間が増えていきます。この仲間が増えていく感じは、セーラームーンを見て育った私はとてもワクワクします。リアーナ演じる【ナインボール】なんて天才ハッカーですよ! ハッカーはものすごく悪いことなんですけど、物語の世界では「格好良い職業ランキング」に絶対ランクインしませんか? (現実世界では駄目です)
ほかのメンバーも必ず何かのエキスパートで、けれどもデビーに出会う前はちょっとくすぶっている。こうして、癖はあるけど基本的にみんな良い人(悪いことはするけど)という最強チームができ上がっていきます。アジトでマッチングアプリに盛り上がるなど、普通の女友達のような会話を見ると、「強盗目的で集まったメンバーってことを忘れてしまう」と、私はほのぼのします。『オーシャンズ8』は強盗当日までの過程も楽しいのです。
そして、作戦決行日。
デビー「これは私のためでもあなたたち自身のためでもない。この世界のどこかで犯罪者を夢見る8歳の少女、彼女のためにやろう」
この言葉は、まさにこのチームそのものだと思いました。デビーが集めたこのメンバーだからこそ言える名言。彼女たちに必死、不安、熱い絆は無用。彼女たちに必要なのはこれから盗むダイヤのように輝く、それぞれが持つ魅力だけなのです。
私「デビーを中心に、このチームの無敵感最高!」
私もいつか、「これは私のためでもあなたたち自身のためでもない。この世界のどこかで芸人を夢見る8歳の少女、彼女のためにやろう」と、言ってみたいものです。現段階での私(一応ぼる塾のリーダー)は大舞台の前、
私「緊張する、吐きそう。怖い怖い怖い」
あんりちゃん「しょうがねーな。数々のおじいさんおばあさんに褒められた私の温かい手で握ってあげますよ。うわっ!酒寄さんの手冷たっ!」
私「私、とんでもない冷え性なの」
田辺さん「あら!今、私暖房が暑すぎて困ってたのよ!酒寄さんちょっと私のあご触って冷やしてくれない?…あー冷たくて気持ち良い…」
はるちゃん「服がうまく着れない!」
あんりちゃんに右手を温めてもらいながら左手で田辺さんのあごを冷やし、服がうまく着れないはるちゃんを見守るというよくわからない舞台前でした。
デビー達はどうやってダイヤを強奪するのか。映画を見て彼女たちの華麗なる動きで確認してほしいです! 自分の元カレへの復讐もちゃっかり計画に入れちゃっているデビーも最高です!
私はこの映画を見た後、“もしもぼる塾がオーシャンズ8だったら”を考えました。
私「もしもぼる塾がオーシャンズ8だったら…駄目だ、カラオケに集まって毛穴を消す計画を話し合う姿しか思いつかない。きっとつづ井さんもお友達と映画を見ながら、『自分たちだったらどうなる?』なんてお話ししているのかな? 絶対楽しそう!」
デビーと仲間、つづ井さんとお友達、ぼる塾、みんなそれぞれ違うけど女性グループって楽しいなと思いました。
おわりに・・・
「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」
はるちゃんからおすすめしてもらって見たのですが、第一話からすごい! ブラック企業に勤めて身も心もぼろぼろの主人公が、ある日目覚めたら世界にゾンビが蔓延している! 普通だったらめちゃくちゃ怖い状況なのに、ゾンビに追われながら、「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」と思った主人公! こんなゾンビもの見たことない! 主人公を全力で応援しながら続きを見ていこうと思います。
▼「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」を今すぐ視聴するならコチラ!
「矢沢永吉 CONCERT TOUR 2023『Welcome to Rock'n'Roll』」
(※配信は終了しました)
私は世界の矢沢と言われる矢沢永吉さんの音楽を恥ずかしながら今まできちんと聴いたことがありませんでした。【前人未到の通算150回目を迎える記念すべきライブの模様を完全独占生中継!】これはチャンスだと思い、飛び込んで見ました。めちゃくちゃ格好良かったです! 痺れました! すごい世界でした! 思わず途中で夫を呼んで一緒にロックンロールを楽しみました。夫も魅了されていました。今我が家は矢沢永吉さんの話題で持ち切りです。
ドラマ「きのう何食べた?」
原作もドラマも大好きな作品がここでまた見られて嬉しい! 出てくる料理がどれも美味しそうで見るとお腹が空きます。そして、この作品は登場人物の会話がとても素敵です。クリスマスの回で、史朗に「去年も同じメニューリクエストしたけど同じで良いの?」と言われた賢二が、「おせち料理みたいにいつも同じメニューのほうが特別な日って感じがする」というシーンがすごく好きです。シロさんの作るごちそうを食べてみたいです。
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