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安田菜津紀「観て、学ぶ。映画の中にあるSDGs」

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SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットにて全会一致で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す1… もっと読む
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#ぼけますからよろしくお願いします

生きる人々の日常は続くからこそ、先立つ人とどのようなお別れをするのかも大きな意味を持つだろう――『ぼけますから、よろしくお願いします。』続編から考える「壁」の取り除き方

文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda  今回取り上げるのは、認知症の進む母、支える父の姿を娘の視点から捉えたドキュメンタリー映画、『ぼけますから、よろしくお願いします。』('18)の続編にあたる『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』('22)だ。  長年ともに生きてきた90代の夫婦の暮らしから、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」を考えます。 東日本大震災で亡くなった義母の携帯番号に幾度も電話をかけていた義父の思い「これ、お

コロナ禍の今、『ぼけますから、よろしくお願いします。』から考える「支え合う力」 #観て、学ぶ。映画の中にあるSDGs from安田菜津紀

文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda  今回、取り上げるのは認知症の母、介護する高齢の父の姿を娘の視点で撮り続けたドキュメンタリー『ぼけますから、よろしくお願いします。』(‘18)です。  高齢化が進む中、介護、福祉の現場は課題が山積み。この映画を通して「目標3:すべての人に健康と福祉を」「目標11:住み続けられるまちづくりを」について考えていきたいと思います。 (SDGsが掲げる17の目標の中からピックアップ) 4年前にお会いした訪問看護師さんのように…