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映画ライターSYOの「#やさしい映画論」

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※WOWOWプログラムガイド12月号にてお知らせした連載コラムは、11月28日(木)ごろにアップ予定です。 映画ライターSYOさんによるコラムをまとめたマガジンです。SYOさんな…
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#菅田将暉

“そこに在るだけで物語る”菅田将暉。『百花』での難役をこなした彼を紐解く

文=SYO @SyoCinema  菅田将暉という俳優は、恐らく日本映画史においてもまれなタイプなのではないか? と勝手ながら感じている。日本を代表する人気俳優のひとりであり、音楽活動も精力的に行ない、ラジオパーソナリティーとしてのトーク力も一流。さらに、漫画などの作中の会話で「好きな俳優」として名前が挙がるほど広く認知されている。属性だけ見れば完全にスターなのだが、どうも飾るところがない。そしてそれが故に、市井の人にするりと成り切れてしまう。『花束みたいな恋をした』('2

菅田将暉が醸し出す“リアリティ” ―演技のテクニカル面を超えた凄(すご)み

文=SYO @SyoCinema  菅田将暉×2021年は、興行収入約38億円超のヒットを記録した『花束みたいな恋をした』(’21)に始まり、彼の真骨頂である“嗅覚”をひしひしと感じさせられる1年だった。  『キネマの神様』(’21)で大御所・山田洋次監督の薫陶を受け、『CUBE 一度入ったら、最後』(’21)ではカルト的な人気を誇るスリラーの日本リメイクに挑戦。写真家・森山大道のドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』(’20)

菅田将暉×有村架純主演の『花束みたいな恋をした』は“超・共感型”の映画だ

文=SYO @SyoCinema  2021年が始まって、すぐのこと。1本の映画がブームとなった。菅田将暉と有村架純がW主演し、人気脚本家の坂元裕二が脚本を務めた土井裕泰監督作『花束みたいな恋をした』('21)だ。1月29日に封切られたこの映画は、なんと約半年間にも及ぶ異例のロングランを記録。リピーターが続出し、興行収入も40億円に迫るヒットとなった。  「はな恋症候群」とでも呼ぶべきフォロワーを多数生み、ロケ地への“聖地巡礼”を行なうファンも後を絶たなかった本作。コロナ