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#映画
この社会でマイノリティーとして暮らす人々が、より生き心地のよい社会となるよう、『RENT/レント』が色あせることなく、社会に響き続けることを願う
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、トニー賞ほか数々の賞に輝いたブロードウェイのロングラン・ミュージカルを映画化したクリス・コロンバス監督作『RENT/レント』('05)だ。製作でロバート・デ・ニーロも参加している。 (※9/7(木)後4:05、ほかリピート放送あり) マーク役のアンソニー・ラップほかミュージカルの初代キャストらも出演し、ボヘミアンたちの1年を、巡りゆく季節とともに描く。貧困や病、差別の渦巻く時代にありながらも、時に手を携
ジェンダー平等はどこまで実現しているのか――『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』をきっかけに私たちの足元を見つめたい
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、#MeToo運動が広がるきっかけともいえるニューヨーク・タイムズ紙の調査報道を題材にしたマリア・シュラーダー監督作『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』('22)。ブラッド・ピットらが製作総指揮を務め、記者役のキャリー・マリガンが第80回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされた作品だ。 (※8/20(日)後9:00、ほかリピート放送あり) 記者たちが報じたのは映画界の大物プロデューサ
WOWOW『PLAN 75』放送&配信記念 早川千絵監督×安田菜津紀:特別対談――無知・無関心が一番の問題。この映画が少しでも関心を向けるきっかけになれば
構成・文=よしひろまさみち 撮影=中川容邦 自己責任論や生産性で人を測ることの恐ろしさ安田菜津紀(以下、安田)「長編版はもちろんですが、長編のもとになったオムニバス映画の『十年 Ten Years Japan』('18)(※3/12(日)後11:15放送)に収められた同名短編も拝見しました。自分がもし<プラン75>を勧めるあの役所に勤めていたら…、または、もうすぐ子どもが生まれる立場で、認知症の母親を介護しているときに<プラン75>を提示されたら…、と1日中、映画のシーンを
生きる人々の日常は続くからこそ、先立つ人とどのようなお別れをするのかも大きな意味を持つだろう――『ぼけますから、よろしくお願いします。』続編から考える「壁」の取り除き方
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、認知症の進む母、支える父の姿を娘の視点から捉えたドキュメンタリー映画、『ぼけますから、よろしくお願いします。』('18)の続編にあたる『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』('22)だ。 長年ともに生きてきた90代の夫婦の暮らしから、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」を考えます。 東日本大震災で亡くなった義母の携帯番号に幾度も電話をかけていた義父の思い「これ、お
ウクライナからの難民を取材するため訪れた地で、目の当たりにした「命の線引き」――『アンネ・フランクと旅する日記』が教えてくれること
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、『戦場でワルツを』('08)のアリ・フォルマン監督がアニメーションで独自の世界観を描き出し、第34回ヨーロッパ映画賞の長編アニメ映画賞にノミネートされた映画『アンネ・フランクと旅する日記』('21)。 第2次世界大戦下のホロコーストによって15歳で命を落としたユダヤ人少女、アンネ(声:エミリー・キャリー)が綴った日記、「アンネの日記」。その日記に出てくる空想上の友達、キティー(声:ルビー・ストークス)が
特別ではなくても、大きなことでなくても、ともに生きるための役割を持ち寄る――『ライフ・ウィズ・ミュージック』が気付かせてくれること
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、世界的なシンガー・ソングライターのシーアが監督を務め、第78回ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門の作品賞とケイト・ハドソンが女優賞にノミネートされた『ライフ・ウィズ・ミュージック』('21)だ。 孤独を抱える主人公、自閉症の妹、そして近隣の住人たちの姿を通し、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」を考えます。 (SDGsが掲げる17の目標の中からピックアップ) 子どもの頃の
クラウス・バルビーがののしった、性的マイノリティーの人々やロマの人々は、その後、どうなったのか――マルセル・マルソーの実話を、「知る」ための入り口に
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda 今回取り上げるのは、ナチスドイツにあらがった一人の若者の実話を基に描かれた『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』('20)。 SDGsの「目標10:人や国の不平等をなくそう」「目標16:平和と公正をすべての人に」を軸に、第2次世界大戦や今起きている戦争で、よりかき消されがちな声のことを考えます。 (SDGsが掲げる17の目標の中からピックアップ) 当時、ナチスドイツの迫害の対象になったのはユダヤ人だけではな