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いつだって誰かのうれしいことをうれしいって思える人間でいたい――西島秀俊と内野聖陽W主演の『劇場版「きのう何食べた?」』を観てスピードワゴン・小沢一敬が心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 12/16(土)後8:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回は、人気漫画を原作にしたTVドラマの続編として映画化された作品ですが。小沢さんは、原作やTVドラマをご覧になったことは? 小沢一敬(以下、小沢)「いや、どっちも知らなくて。だから、まったく何も知らない状態でこの映画を観させてもらったんだけど、ちょっと驚いたのは、何の予備知識もなく観たのに、最初のシーンの会話だけで物語の設定が全て理解できたのよ」 ──最初
前世を記憶する子どもたちのセリフにゾッとする――大泉洋、有村架純、目黒蓮、柴咲コウらが共演した『月の満ち欠け』を観てスピードワゴン・小沢一敬が心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 10/7(土)後8:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──たまたまなんですが、今回は前回の連載と同じ廣木隆一監督の作品となりました。 小沢一敬(以下、小沢)「前回ここでしゃべった『母性』('22)も廣木隆一監督だっけ? 今回の『月の満ち欠け』は、思ってたよりも不思議な話だったね。なんて言うか、『世にも奇妙な物語』('90~)みたいにも感じるというか。原作は直木賞作品なんでしょ?」 ──2017年に第157回直木賞を受
目の前で母親と恋人が溺れていたら、どっちを助ける? 戸田恵梨香、永野芽郁が共演した『母性』を観て、劇団ひとりとの想い出がフラッシュバックしたスピードワゴン・小沢一敬が心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 9/9(土)後8:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回の作品は、湊かなえさん原作の『母性』です。 小沢一敬(以下、小沢)「うん。最初、俺はミステリーだと思って観てたのよ。湊かなえさんだから、いわゆるイヤミス(“読後に嫌な気分になるミステリー”の略)のジャンルの話なんだろうと思ってて。後で調べたら、原作小説のほうは、わりとミスリードをしたり、どんでん返しのあるミステリー的な作りになってるみたいなんだけど、この映画自
それでも生きていくんだし、生きてる以上はやるべきことが何かあるんだなって――二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人ら出演『ラーゲリより愛を込めて』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 8/12(土)後8:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回の作品は『ラーゲリより愛を込めて』です。 小沢一敬(以下、小沢)「うん。まず正直言うと、俺は普段から、戦争映画というのはほとんど観てこなかったのね。好きじゃないとかじゃなくて、どうしてもつらい内容になるから観てるとしんどくなっちゃうというか。ただ、戦争のことを後世に伝えていくという意味で戦争映画にはすごく存在意義があると思うし、こういう機会がないと観なかった
「THE SECOND」出場のあの芸人に見えてきて――尾上松也、安田顕、A.B.C-Z河合郁人らによる吹替版、映画『バッドガイズ(2022)』を観てスピードワゴン・小沢さんが心打ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 6/18(日)後1:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回はオオカミ、ヘビ、サメ、ピラニア、クモが集まった怪盗チームが活躍する冒険コメディアニメ『バッドガイズ(2022)』です。 小沢一敬(以下、小沢)「うん、すごく面白かった。まあ、よく言われてることだろうけど、『オーシャンズ11』('01)的であり、ルパン三世的であり。いわゆるクライム・ムービーの要素もあるし、ポップに楽しめるポップコーン・ムービーでもあって、退
「THE SECOND」出場は俺らまだ大丈夫って確認したかったから――二宮和也主演だからこそストレートに大事なことを教えてくれる映画『TANG タング』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 4/14(金)後9:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回取り上げる作品は、二宮和也さん主演の『TANG タング』です。 小沢一敬(以下、小沢)「子どもから大人まで、どんな年齢層でも楽しめる映画だよね。俺が小学生だったら、お父さんとかお母さんに『あの映画に連れてって~』って言っちゃうタイプの映画というか。ストーリーも、駄目な男が子どもみたいなロボットに出会うことで成長していく、いわゆる直球の物語、王道の物語だから。
「お前は芸人としてまだ生きてるじゃないか!」って思わなきゃいけないなって――『キングダム2 遥かなる大地へ』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
(※初回放送 3/18(土)後8:00、以降リピート放送あり) 取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回取り上げる作品は、人気漫画「キングダム」を原作にした映画版の2作目です。 小沢一敬(以下、小沢)「『キングダム』はね、原作漫画は大好きで全巻持ってるし、映画も1作目は映画館で観たんだよ。ただ、2作目は映画館に行けなかったんで、ようやく観れたんだ」 ──いかがでしたか? 小沢「すごく見応えがあったよね。とにかく、スケールの大きな映画で。あれだけ大人数での戦
「M-1」で強かったコンビが持つ要素。すぐ後に観たこの映画で、いろいろと考えさせられたよ――『メタモルフォーゼの縁側』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回は、芦田愛菜さんと宮本信子さんが共演した『メタモルフォーゼの縁側』です。 小沢一敬(以下、小沢)「正直ね、観る前の期待を超えてめっちゃくちゃ良かった! 約2時間の映画だけど、あっという間に終わっちゃってビックリしたぐらいよ。映画や小説の世界には“ボーイ・ミーツ・ガール”っていう言葉があるじゃん。少年と少女が出会ったことで物語が始まるという。それで言うなら、この映画は“ヤング・ミーツ・オールド”のジャンルだよね。とにかく、芦
人間って24時間、365日、ずっとカッコいいわけないんだよ。でも、カッコよくなくてダサいからこそ美しいんだよ。――小林聡美主演『ツユクサ』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回の作品は、大人のラブストーリーを描いた『ツユクサ』です。 小沢一敬(以下、小沢)「この映画さ、確かに“大人の恋愛”みたいな語られ方をしちゃうと思うけど、俺はそうは思ってなくて。もちろん、大人の恋愛の話も出てくるけど、全体としては、何もない日常を描いた作品だよね。何も起きないんだけど、でも毎日、何かが起きてるのが人生、みたいなことを描いてる。よく『恋をしたいけど、出会いがない』みたいなことを言う人がいるけど、それは映画のよう
「コンフィデンスマン」って、ある意味では漫才師かコント師かも――長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP 英雄編』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回は、人気ドラマとして始まった『コンフィデンスマンJP』シリーズの映画版第3作となりますが。小沢さんは、このシリーズをご覧になったことは? 小沢一敬(以下、小沢)「うん。ドラマ版は、たぶん全部観たと思う。俺はあんまりドラマを全部観たりしないんだけど、全部観た数少ない作品の一つだね。それだけ好きなドラマだったから」 ──このシリーズのどんなところがお好きですか? 小沢「単純に楽しい作品だよね。毎回ちゃんとオチもあって、伏線
人生に折り返し地点なんてないんだよ。――ピスタチオ、スリムクラブ、友近らも出演した『老後の資金がありません!』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──前回が毎月連載のラストで“感動の最終回”という感じだったのですが、早くも戻ってきちゃいました。 小沢一敬(以下、小沢)「うん。最終回っぽくきれいにまとめて終わったはずなのに、なぜ早々に復活したかと言えば、この仕事がなくなると俺の老後の資金がありません! ってことだよ。老後の貯蓄のためにまだまだ働かなきゃいけないから、恥ずかしながら帰ってまいりました(笑)」 ──まさか、そんなわけはないんですが(笑)。今後も不定期連載にてよろ
後悔のない人生なんて絶対にないから。あるとしたら、それは人生の醍醐味を知らない人だと思うよ。――山田洋次監督作品『キネマの神様』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回は、日本映画の『キネマの神様』というチョイスでしたが、いかがでしたでしょうか? 小沢一敬(以下、小沢)「うん、期待してた以上に良かったね。まあ、いろいろと話題になってた映画だったんだけど、俺はまだ観てなかったから。このタイミングで観られて良かったと思う。WOWOWを観てる映画好きの人たちは分かってくれると思うけど、この映画って、俺らの世代とかもっと上の世代の人が知ってる昭和の古い映画の匂いを再現してるじゃん。その匂いをこの
思い出話に花を咲かせるのなら、未来の花の種をまいたほうが良くない?――『レミニセンス』を観てスピードワゴン・小沢さんが心を撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回のチョイスは、ジョナサン・ノーランが兄ノーランと極めた時間軸マジックをさらに進化させた圧倒的な記憶世界で話題を集めたハリウッド大作です。記憶に隠されたトリックが斬新でした。 小沢一敬(以下、小沢)「うん。面白かったね。映像も設定も世界観も、俺の好きなタイプのやつだった。SF映画でありながら、ちょっとハードボイルドというか、今の時代のフィルム・ノワールっていう感じで」 ──もっと肩肘張って観る難解なSF映画かと思ってたんで
『ドロップ』の監督が『リスタート』で描く道徳性。――品川ヒロシ監督の『リスタート』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken ──今回は、品川庄司の品川祐さんの監督作品『リスタート』ですが、品川ヒロシ監督の映画はこれまでの作品もご覧になってましたか? 小沢一敬(以下、小沢)「うん、ほぼ観てるし、どれも好きな作品ばっかり。この『リスタート』も映画館で観たし。俺はさ、監督を目当てで映画を観ることはあまりないんだよ。北野武さんとか松本人志さんの作品は別としてね。そういう中で、品川君の映画だけは、『品川監督が何かを撮るなら観よう』って、いつも思ってるの」 ──