ポン・ジュノ作品の助監督を務めた、ただひとりの日本人 片山慎三監督が語り尽くす“ポン・ジュノの世界”
【片山慎三監督が語る】ポン・ジュノ監督の魅力
僕が最初に観たポン・ジュノ作品は、『殺人の追憶』(’03)です。DVDで初めて観た時に、ものすごい衝撃を受けたんです。「でもこれ、日本でも作れるな」って思ったんですよね。もちろん、いざ撮るとなったら難しいカットもあるんですけど、きっと頑張れば日本でも撮れるくらいの予算で撮っているし、「日本でもやれたはずなのに、どうして日本ではできないんだろう?」って、正直悔しさもありました。『シュリ』(’99)とか『JSA』(’00)みたいなス