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松山ケンイチ主演『BLUE/ブルー』や数々の名作から紐解くボクシング×映画の“親和性”
文=相馬学
ボクシング映画にハズレなし――異論はあると思うが、こう言い切って話を進めたい。“スポ根映画”にとって肝となるのは、そこに宿るアツさ。ボクシングを題材にすると、その沸点が他のスポーツの映画よりもグッと上がる。なぜか? 理由は2つある。まず、ボクシングが肉体の痛みを伴う競技だから。人間は、そもそも本能的に痛みを回避する生き物だ。にもかかわらず、痛い思いをしてまで、ボクサーたちは殴り合う
『ひょっとしたら自分も誰かの始まりになってるかもしれない』と思うと、生きなきゃ、って――『君が世界のはじまり』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれた映画のセリフを語る
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken
──今回は『君が世界のはじまり』ですが、この作品を選ばれた理由は?
小沢一敬(以下、小沢)「俺ね、主演の松本穂香さんがすごい好きなのよ。なんて説明したらいいか難しいんだけど、この女優さん、他の誰ともかぶってない気がしてて。特に彼女の目が、めちゃくちゃ好きなんだよね。スケールがデカい目っていうのかな。すべてが目に映っていながら、すべてを俯瞰(ふかん)に見
俳優、北村匠海の無限の“成長曲線”
文=SYO @SyoCinema
初出演映画『ダイブ!!』('08)で池松壮亮の幼少期を演じてから、13年。俳優として、ミュージシャンとして、北村匠海の“成長曲線”はここ数年、伸び率がすさまじい。2020~2021年にはこれまでに計14本もの実写映画&TVドラマが公開、放送され、最新主演映画『明け方の若者たち』('21)の公開が12月に控えている。今回は、改めて北村の近年の出演映画を振り返り、
1本の映画から考える9.11――アフガニスタンを「忘れられた戦争」にしてはならない
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda
今回取り取り上げるのは、ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を映画化した『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』('11)です。
米国の同時多発テロ「9.11」から20年。人々の抱える悲しみとともに、テロ後の世界情勢も見据え、SDGsの「目標16:平和と公正をすべての人に」を考えていきたいと思います。
(SDGsが掲げる17の目