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記事一覧
核兵器が再び現実の脅威として突きつけられている今、考える――人の声には、世界を数センチずつでも、着実に前に進める力があるはずなのだ
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda
今回取り上げるのは、太平洋戦争中、日本で実際に進められていた“原爆研究”を基にした『映画 太陽の子』('21)。
若き研究者たちは葛藤しながらも、「この研究で戦争が止められるかもしれない」と実験に邁進した。核兵器が再び現実の脅威として突きつけられている今の社会に何を投げかけるのか。SDGsの「目標16:平和と公正をすべての人に」と共に考えたい。
「TOKYO VICE」のプロデューサーが語る制作秘話。日米スター共演の超大作ドラマが完成するまでの舞台裏とは
巨匠マイケル・マンが全編オール日本ロケで描く、日米スター共演の超大作ドラマシリーズ「TOKYO VICE」が4月24日(日)から放送開始となる。主演にアンセル・エルゴート、日本からは渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久ら豪華キャストが参加した本作。総製作費は100億円規模、WOWOWが初めてハリウッドとタッグを組んだ共同制作の裏側とは? WOWOW事業部チーフプロデューサーの鷲尾賀代が、
もっとみる映画『東京リベンジャーズ』の魅力を分析。メディアミックスの成功例にみる“原作の構造的面白さ”
文=SYO @SyoCinema
『東京リベンジャーズ』が漫画・アニメ・実写映画・舞台とすべてで大ヒット中。メディアミックスの完璧な成功例といえるだろう(原作の表記は「東京卍リベンジャーズ」だが、本稿では前者で統一する)。原作漫画の累計発行部数は2020年9月には500万部だったが、約1年で約8倍の4,000万部にジャンプアップ。2022年1月時点で累計発行部数は5,000万部を突破し、驚異的
『ドロップ』の監督が『リスタート』で描く道徳性。――品川ヒロシ監督の『リスタート』を観てスピードワゴン・小沢さんが心撃ち抜かれたセリフとは?
取材・文=八木賢太郎 @yagi_ken
──今回は、品川庄司の品川祐さんの監督作品『リスタート』ですが、品川ヒロシ監督の映画はこれまでの作品もご覧になってましたか?
小沢一敬(以下、小沢)「うん、ほぼ観てるし、どれも好きな作品ばっかり。この『リスタート』も映画館で観たし。俺はさ、監督を目当てで映画を観ることはあまりないんだよ。北野武さんとか松本人志さんの作品は別としてね。そういう中で、品川君
イラストレーター・信濃八太郎が行く 【単館映画館、あちらこちら】 〜「シネコヤ」(神奈川・藤沢)〜
名画や良作を上映し続けている全国の映画館を、WOWOWシネマ「W座からの招待状」でおなじみのイラストレーター、信濃八太郎が訪問。それぞれの町と各映画館の関係や歴史を紹介する、映画ファンなら絶対に見逃せないオリジナル番組「W座を訪ねて~信濃八太郎が行く~」。noteでは、番組では伝え切れなかった想いを文と絵で綴る信濃による書き下ろしエッセイをお届けします。今回は神奈川・藤沢の「シネコヤ」を訪れた時の
もっとみる暴力には毅然と「NO」と言える輪を――映画から考えるロシアによるウクライナへの軍事侵攻
文=安田菜津紀 @NatsukiYasuda
今回取り上げるのは、第79回アカデミー賞で国際長編映画賞の前身となる外国語映画賞を受賞したドイツ映画『善き人のためのソナタ』('06)。
東西冷戦末期の東ドイツを生きる表現者たちには、常に権力者たちの監視の目がつきまとう。言論の自由が奪われる危機感は、現在のウクライナとロシアを巡る動きにも重なるものがある。SDGsの「目標16:平和と公正をすべ